走る蓮を追うように撃ち続けていたが、距離をとられたので発砲を止める。
「(とりあえず側面にはミサイルランチャーと自動小銃。後ろは特に武器はなかったな……前は付いていなかった、あのアタッチメントが気になるが…。)」
ジェノサイドの後ろに付いているアタッチメント、蜘蛛でいう袋状の腹部だ。
蓮が色々考えていると、ジェノサイドがその場で蓮の方を向く。
そして背中のガトリングガンを2つづつ分けるように両側面部に移動し、アタッチメントを背中に乗せるような形をとる。
「武器…?」
そう呟いたときだった。
アタッチメントが開き、そこから鉄のレールが平行に並んだ物が出てきた。
そして轟音と共にいくつものミサイルが発射された。
「カチューシャ!!?」
【[カチューシャ]自走式多連装ロケットランチャーの愛称。第二次世界大戦でソビエト連邦が開発、使用した世界初の自走式多連装ロケットランチャー。】
初めのミサイル数発が蓮の後ろの方に落ち、まるで津波のように、ミサイルの火柱と爆風が蓮に近づいてくる。
