その高く飛んだロケットはさっきと同じ方向に飛んでいき、その場にはロケットが当たった人がまだいたわけで…。
「うわぁぁ!?まだあの人がいますよ!」
「直撃コースだね〜。」
彩華があははと隣で笑っている。
ロケットが狙いを定めたように、その人に向かって落ちていく。
しかしロケットは当たることはなかった。
その人の手から細長い物が伸びて、ロケットに巻き付き、それをキャッチする。
「あれってもしかして…。」
「真里香ちゃんだね〜。」
あははとさっきと同じように隣で笑う人がいた。
直樹があたふたしていると、ビーッビーッと警報が校内に鳴り響く。
『校内にいる全風紀委員は、武装して、今すぐにグラウンドに集結〜!!』
校内の全てのスピーカーから真里香の怒りに満ちた声が聞こえる。
30秒もかからずに、20人くらい集まっていた。
真里香達が近づいてくる。
「どうするんですか!真里香が来ますよ!!」
「慌てるな直樹、どんな状況でも冷静になれ。」
腕を組ながら蓮が話す。
