「そろそろ戻りますね、姉さんの様子を見に行かないといけないので。」
「うん、彩華さんによろしく言っておいて。」
はいと笑顔で返事して優華が部屋から出た。
牛乳プリンを食べて満足した直樹はすぐに眠った。
日が沈み、外はすっかり暗くなっている。
時計は午後10時42分を表示していた。
「う………っ……。」
直樹は熱が上がってきて寝苦しくなっていた。
「うぶっ!??」
いきなり腹部に何かが落ちてきたような痛みを感じた。
「ゲホッ……な、なんだ!?」
枕元に置いているリモコンを手に取り、スイッチを押す。ピッと音が鳴り、部屋の電気がついて明るくなる。
「え〜っと…。エリーゼさん、何してるんですか?」
直樹にまたがるようにエリーゼが上に乗っていた。
お風呂から出てすぐ来たのだろうか、髪は少し湿って、いつものウェーブが少しストレートっぽくなっていた。
着ている服もナース服ではなく、胸元に大きなピンクのリボンがついたフリフリの白いワンピース。
