「よし!持って帰ろう!」
彩華はフォークでウーパールーパーをすくい上げて、ダッシュ!
「直樹くん、行くよ〜?」
「ちょ…、速いよ!?彩華さん!!」
フォークでウーパールーパー持ってるのに、彩華は異常なスピードで走る。
「彩華さぁぁぁぁあああん!!」
「遅いよ〜」と、言いながら左手で手を振りながら走る彩華。
なんとか後ろを付いて走り、部室へ到着。
悠斗は手伝いが終わったらしく、帰ったらしい。
「ウーパールーパーだったのか…。」
腕を組みながら、次狼は彩華の作業を見ている。
彩華は小さな水槽に、石や砂利などを入れて水を入れる。
そこに捕まえたウーパールーパーを入れた。
「住み心地はどう?ウパ子。」
たぶん名前だろう。
「とりあえず写真を撮って、依頼人に送っておこう。」
次狼はケータイで写真を撮る。
「あの〜?この部は一体何をする部活なんですか?」
直樹は次狼に聞く。
「依頼や相談を受けたり、他の部に助っ人に行ったり、色々な仕事をして報酬をもらう。それがこの部活だ。」
「でも、お金もらっていいんですか…?」
ガラッとドアが開く。
「その金は生徒会の保有する資金となり、修繕費(しゅうぜんひ)や部費に割り当てられる。」
会長だった。ちなみに白猫スーツだ。
後ろに雪さんがいる。
「なかなかやりがいのある部活だ。入ってみるか?」
なぜか、すごく楽しくなりそうな気がした。
「入ってみます…。」