牛乳と猫スーツ。




今日初めての牛乳成分を摂取することができた喜びで、手渡されたプリンをあっという間に食べ終える。





「ふぅ、ごちそうさま。おいしかったよ、ありがとう。」





「どういたしまして。」




直樹から空いた器を受け取る。






「優華さんも休みなのに制服なんだね、もしかして部活?」




「はい、姉さまが用事で出かけているので、書類整理を頼まれているんです。私もと言いますと、誰かいらっしゃったんですか?」





「真里香が来てくれたよ。」




額のタオルを指差しながら言う。






「そうなんですか。そう言えば、姉さんが…『真里香ちゃんのフラグが立っちゃう!』と言ってましたが…。」




「またよくわからないこと言ってるね…。彩華さんも部活?」




「はい、今日はバスケット部からマネージャーをしてほしいと依頼がありまして、そちらに行っています。お見舞いに行けないのを残念がっていました。」





「最近多いね、部活のマネージャーをしてほしいって依頼。」





ここ最近、どの部も大会が近いせいか、マネージャー依頼が多く、そのたび彩華が駆り出されている。







「そうですね、大会が近くてマネージャーさん達も忙しいですから。姉さんは友達増えて喜んでましたけど。」





「あはは、彩華さんらしいね。」




この後30分ほど雑談した。