「それじゃあ、お仕置きで〜す。」
氷がジャンプしてジェノサイドの頭部に腰掛ける。
「ジェノサイド、全砲用意。」
氷の言葉に反応し、ボディに装備されているガトリング砲だけでなく、ボディ内部や脚からも色々な武器が出てきて、銃身がエリーゼに向けられる。
「撃ちなさい。」
言い終わるのと同時に教室に轟音が鳴り響いた。
「キャャャーッ!!」
バタンとエリーゼが倒れる。
「エリちゃん!?」
彩華が駆け寄り、エリーゼを抱き起こす。
ピクピクと白目を向けて失神していた。
「大丈夫よ〜空砲だから〜。」
飛び降りてリモコンを操作して、ジェノサイドを天井に戻す。
「それでは、ちゃんと生徒会室に連れて行ってくださいね〜。」
こーちゃん先生がドス黒いオーラは消えて、明るい笑顔で教室から出て行った。
「やっぱレベルが違いすぎだ。しっかし、あんな物が天井にいるなんてわかったら、居眠りできないな…。」
「名前は知っていたが、実物を見るのは私も初めてだったよ。うむ、強化もされているようだった、名の通りの破壊力だ。」
直樹と沙織が天井を見ながら話す。
「ジェノサイドってどういう意味だ?それに強化って?」
