「まだまだだな、エリ。紙飛行機とはこう飛ばすんだ。」
沙織がいつの間にか紙飛行機を作って、それを教師に向けて飛ばす。
一体どんな紙で折ったのだろうか?それはかなりのスピードで飛んでいく。
「え?」
あまりにもいきなりだったので、真里香は反応できず、ただ飛んでいく紙飛行機を目で追うことしかできなかった。
紙飛行機は中年教師の後頭部に当たって落ちた。
全員が驚き、衝撃を受けた。紙飛行機が当たったこともあるが、それよりも紙飛行機と共に落ちた中年教師の頭にあった物を見て。
「やはり…。」
沙織が呟いて立ち上がる。
「お前、カツラだったのかっ!!」
ビシッと中年教師を指差しながら沙織が言った。
「よくも一年と半年も騙してくれたな!教師という立場にありながら、生徒を欺(あざむ)くとは!!」
沙織の言葉に背中を向けている中年教師がプルプルと振るえだし、持っているチョークがボキッと折れた。
