牛乳と猫スーツ。




あの紙飛行機の末文にはbyエリーゼと律儀にも名前があるのだ。






「ここまで質問は………ん?何だろうか、これは?何か書いてあるな。」



世界史の中年教師が紙飛行機を広げる。







「…………。ヴィストレアさん、日本のドラマに興味があるかもしれませんが、これは感心できませんね。」






「スミマセン……。」




注意されて、エリーゼが謝る。







「なにやってるのよ…。」



エリーゼの右隣の席の真里香が溜め息混じりに呟いた。







「(これで大人しくなるだろ。)」




直樹がエリーゼを見ると、エリーゼはさらに怒りのこもった表情で直樹を見ていた。その目に復讐という名の炎をギラつかせて。




エリーゼは再び紙飛行機を折り始める。






教師が背中を向けて黒板に重要部分を書いているのを確認して、エリーゼが立ち上がり、全力で紙飛行機を直樹に向けて飛ばす。





しかし、力の入れすぎで紙飛行機は、天井近くまで上昇し、右に90度曲がり、中年教師の後頭部に向かって急降下する。



2組の生徒全員が「刺さったな…。」と心の中で呟いたとき、真里香が突き刺さる瞬間にワイヤーで紙飛行機を止めた。






「はぁ、はぁ…。せ、セーフ。」




真里香が肩で息をしながら言った。






聞こえはしないが、今真里香には2組のみんなから感謝の言葉をもらっているはすだ。