「よっ、ちゃんと来たんだな。」
直樹が左手を軽く上げて言う。
「当たり前だろう?君は恩人だ。」
「別に主を倒すのを強制的に手伝わされただけだろ?」
笑いながら言う。
「あの主は、ある学者が探し求めていた魚でな。もともと蓮に依頼がきてたんだが、蓮が譲ってくれたんだ。おかげで1000万、手には入った。」
「なら寮で生活できるじゃん。」
「そうなんだが…私には仕事があるし、お金もまだ10分の1も貯まってないしね。」
苦笑いを浮かべながら沙織が話す。
「そっか…。まあ、学校には来てるんだから俺は反対しないけどな。」
直樹と沙織が話していると、不意に後ろから叫び声が聞こえた。
「うおおおっしゃぁぁ〜!体育だぁ〜!!」
悠斗だった。
「さあ、刮目しろ!この肉体美を!!」
悠斗が一瞬で制服を脱いでトランクス一丁になる。プールの授業以来、男子にはお馴染みの悠斗の肉体披露だが、最近では女子がまだ残っていても脱ぎ出すようになっていた。
