牛乳と猫スーツ。




「半分正解だ。でもそれだと金が足りないし、何もしない部に金を払うことになるかもしれないだろ?」




そっかと、彩華が残念そうにうなだれる。







「数ヶ月に一度、レポートの提出を義務づけている。それを見て部費を払うか払わないかを決める。他にも条件がいくつかあるが、俺達には関係ないさ。」




話している間に到着。三階の端の教室だった。






次狼が鍵を外し、ドアを開く。普通の教室より少し大きかった。







「元音楽室だ。」




電気をつけながら次狼が言う。







「さて、早速仕事しようか。」




次狼がパソコンを操作する。






「とりあえず、初めはこれだな。」




カチッと音がしたのと同時に横のプリンターが動く。






「なになに…。学校の森に謎の生物がいるとの噂あり、確認願います。報酬1000G(ゴールド)依頼人、3年2組の平田さん。」





彩華が取って読み上げる。








「(なんだGって…?)」




「ちょっと安くないですか〜?かなり広いんですよ、あの森。」




紙をヒラヒラさせながら彩華が言う。








「あの〜?意味がよく分からないんですけど…。」



率直な質問をした。