「ミンチにしてあげましょうか〜?」
いつも以上の笑顔でハンドルを持って、悠斗に狙いを定める。
「んがっ!!?」
殺気を感じて悠斗が飛び起きた。
「あら残念…。」
かなり残念そうにリモコンを押して、ガトリング砲を片付ける。
「さあ、授業を始めま〜す。ミンチになりたい人は寝ててくださいね〜。」
この後、全員真剣に授業を受けました。
【放課後】
直樹と優華が2人で廊下を歩いていた。
「南条さん、来ませんでしたね。前は遅刻か早退するだけだったのに…。」
優華がうつむきながら言う。
「話したことないけど、確かいいとこのお嬢様だっけ?」
「父親が国会議員だったと思います。」
「いいのかな?国会議員の娘が不登校って…。それより、普通はセントリーに入学しない?」
父親が国会議員なら、お嬢様が集まるセントリー女子学園に行くはずだ。
「私も不思議に思っていました。色々事情があるかもしれません、話をしに行きましょう。確か寮生活だったと思います。」
優華と直樹は女子寮に向かった。
【女子寮・女子寮長の部屋前】
「「いない!?」」
2人が同時に驚きながら言った。
「ええ、南条さんなら、かなり前に退寮しているわよ。」
「そうですか…。ありがとうございました。」
優華がペコッと頭を下げながら言う。