文化祭の次の日。いつも通りの朝のHRでのこと。
「それでは、出席をとりますよ〜。」
こーちゃん先生が出席を取り始める。
「南条(なんじょう)さ〜ん、南条沙織(さおり)さ〜ん?今日もお休みでしょうか…。」
深い溜め息を吐く。
「このままだと、出席日数に影響してしまいます〜。」
ウェーブのかかった黒髪をかき上げる。
「学級委員長さん、副委員長さん、南条さんに頑張って来るように言っておいてください。」
はいと優華が返事をしたので直樹も頷いた。
「それでは、授業を始めますよ〜。大原君、起きてくださ〜い。」
直樹の後ろの席の悠斗はいびきをかきながら爆睡している。
「授業始まるわよ〜。」
いつもの笑顔で言う、こーちゃん先生。
「…………………。」
しばらく教室に沈黙が訪れる。
笑顔を絶やさずに、オーダーメイドの小さいベージュのスーツの内ポケットからリモコンを取り出す。
カチッとボタンを押すと、天井からガトリング砲(M134)が出てきた。かつて、三毛猫スーツを塵と変えた銃だ。