「嫌がっているのがわからないのか?ああ、それがわからないほどバカだから、そんな顔で遊びに誘えるのか。」
足元まである銀髪、えぐるような言葉。こんな人は1人しかいない。
「会長…。」
「ん?なんだお前たち、何してるんだ?」
蓮が不思議そうな顔して言う。
「会長さん、ありがとうございます。」
「気にするな。私の部活がやっている店の割引券をあげよう、後で友達と来るといい。」
「はい、絶対行きます!」
からまれていた女生徒が笑顔で走っていく。
「姉貴、カワイイ〜!!」
「コレか?ヒラヒラして動きにくいだけだぞ?」
ネコミミをつけ、フリフリしたメイド服を着た蓮はとても似合っていた。
「お前たちも店に来るか?今なら割引券をやるぞ。」
「(もしかして、会長に『お帰りなさいませ、ご主人様』とか言ってもらえるのだろうか?)」
彩華も真里香も行く気なので直樹も行くことにした。
