学食で朝食を済ませ、3人で校舎裏へ行く。
「そういえば、悠斗も手伝うの?」
彩華が悠斗に聞く。
「暇だし手伝うわ〜。」
「ねぇ、次狼さんってどんな人なの?」
2人に質問してみる。
「ポジション的に、雪さんが母親なら、次狼さんは父親かな〜。」
「ギリギリまで見守って、危ないとこで止めるって感じだよな。」
なるほど、きっといい人なんだろう。
「次狼さんいたよ〜。」
彩華が前を指差す。
見てみると、犬の尻尾が見えた。体は校舎に隠れて見えない。
花の世話だけじゃなく、動物の世話もしているんだなと感心した。
「次狼さ〜ん。」と、近づいて彩華が言う。
「おう。」と、次狼が姿を見せる。
「犬人間だーーーーーーーーーー!!!」
直樹は絶叫した。
顔は犬、体は人間、長い尻尾がある。
「あれ?直樹くん、獣人(じゅうじん)知らないの?」
「十数年前にニュースでやってなかったか…?そういえば、直樹の家にテレビ無かったな…。」
「獣人……?」
まったく知らない。
