「フフッ……。」
直樹に見えないように、彩華が内ポケットから手帳を取り出す。
そこには『彩華マル秘体重管理手帳』と書かれていた。
「(ま、まさかこの子…この日のために、体重減らしていたというの!?)」
「はい、ソースとマヨネーズたっぷりのたこ焼きね!300円だよ、まいどあり〜!」
「ん〜、美味しい〜!やっぱりたっぷりじゃないとね!はい、直樹くん。あ〜ん。」
たこ焼きを直樹の口元に持っていく。
「ありがと〜。うん、うまいな〜。」
「直樹くん、ソースついてるよ。取ってあげるね〜。」
彩華が直樹の唇の端についたソースを指で取る。
「はい、取れた〜!ペロッ…。」
指で取ったソースを舐める。
「(なんて計算しつくされた計画!!一体誰がこんなテクを彩華に教えたの〜!?)」
2人から少し離れた真里香が心の中で叫んでいると、肩を叩かれる。
「お困りのようだな。これで君も落としのテクを磨かないか?」
菫が『男を落とす方法』と書かれた本を持っていた。
「(ここにいた〜!!!!!)」
「一冊4000円…。」
「(しかも商売してるし〜!?)」
2人に気づかれないように真里香がお金を渡す。
「まいどあり。また何かあったら私に言いたまえ。はっはっはっは〜!」
高笑いしながら菫は去って行った。
