空は雲1つない快晴、ここ龍堂学園は活気に満ちている。




今日は文化祭。




1年2組はイベントを確実に参加できるように休憩所を出し物にしている。






しかし、会長曰わく「部活の出し物や色々することがあるから、そんなイベントは無い。」と昨日聞かされていたことを直樹がクラスのみんなに話すと、悠斗はかなり怒られていたが、みんな部活をやっているのでそちらの手伝いに行くことにしたようだ。






こーちゃん先生は出し物の監視をしなくていいので、超ハイテンションで遊びに出掛けた。






さて、この物語の主人公である阿部直樹はというと、右に彩華、左に真里香とそれぞれ腕を組んで、両手に花の状態だった。







「真里香ちゃんは、風紀委員長でしょ?見回りに行かなくてもいいのかな〜?」





「いい部下がいるから大丈夫よ〜、それに見回りならこの状態でもできるわ。彩華こそ、会長の手伝いしなくてもいいの〜?」




バチバチと2人の間に火花が散る。







「2人とも、仲良くしようよ…。」






「むむ…。とりあえず一時休戦しよう…。」




「そうね…。それじゃあ、出店にでも行きましょうか…。」




2人に引っ張っられて、直樹が歩く。








「(捕らえられた宇宙人の気分だ…。)」




校門からグラウンドまで、様々な出店がある。