牛乳と猫スーツ。




『強い!1年2組の阿部、黒木、大原!!素晴らしいコンビネーションです!最後は大原がボコボコにされていましたが…。特に阿部選手の身体能力はすごいですね!影では会長の右腕と言われていますが。蓮、どうなの?』






『もぐもぐ…直樹が右腕?ありえないな。もぐもぐ…飲込みは早いが、まだまだ弱い。』





『もぐもぐ…このスルメおいしいデ〜ス!』




成美の質問にスルメを食べながら蓮が答え、隣でエリーゼが大量のスルメをほお張っていた。






『会長様の厳しい意見でした。さて、次の種目は〜?きたぞ騎馬戦!点数のために相手を討ち取れ!戦国時代の幕開けだぁ〜!!』




体育祭の中でも注目の種目に、ヒートアップする。







3年、2年と学年別に終わっていき、1年の順番がくる。





4人一組なのだが、もう一人が棒倒しでケガしたために、3人で出ることになった直樹達。






「まあ、しょうがないか…。3人でやるしかないな。」





「いいじゃねぇか、直樹。この方が逆に動きやすいかもよ?」




「…悠斗に同意するのはなんか嫌だけど、その通りかも。」




拓也が溜め息混じりに言う。





悠斗が前、拓也が後ろで手を組んで、靴を脱いで乗る直樹。






『注目の2組の阿部、黒木、大原の3人トリオ、1人足りないのが吉と出るか凶と出るか?どちらにせよ、要注意の騎馬だぞ!それでは騎馬戦、スタートだ!!』