悠斗の方を見ると、味方チームの棒を持っていた。
「な、何するんつもりだよ、悠斗!?」
「…あのバカまさか。」
悠斗が近付いて棒を振りかぶる。
「これぞ作戦名、打って当てよう棒倒し!!」
ドスンッと棒が2人の腹にめり込む。
「うごっ!?」「…がはっ!?」
悠斗はそのまま棒を振り切り、直樹と拓也は飛ばされる。
「うおおわあああ〜っ!!」
「…後で殺す。」
間抜けな顔しながら悠斗が手を降っているのを見ながら飛ぶ2人。
「拓也!とりあえず棒を倒そう!」
「…しょうがない。やろう。」
回転して、体制を立て直す。ちょうど中央で戦う人達を超えたとこだった。
「青組は白組と同じ轍(てつ)は踏まない!」
そう言うと、防御していた人達が、大きなピラミッドを棒の前に作る。
「…流石は青組だな。」
「どうする拓也!?」
「…直樹の身体能力に賭けてみよう。ギリギリまで青組に近付くぞ!」
ピラミッドに近付くと、拓也が直樹の下に潜り込み、靴底を直樹にむける。
