「すごいな…。」
「…バカとなんとかは使いようって言うだろ?」
この後も、悠斗を使って勝ち続けて、直樹達は優勝した。赤組にポイントが入り、2組にもポイントが入った。
『さあ、次の種目は〜?男子による棒倒しだぁ〜!!ケガだけはするんじゃないぞ〜!』
続々と各組の男子が集まる。
「まずは白組と対戦か。どう攻めよっか?」
腕組みしながら直樹が言う。
「ここは男らしく、正面突破じゃね?」
「…対戦相手は全員、クズバッジ回避のために暴走気味だ。死にたいなら止めないけど。」
「じゃあ、ど〜すんだよ拓也。」
悠斗の言葉に、拓也が笑みを浮かべる。
「…作戦名カタパルト!」
「なんか、かっこいいじゃねぇ〜か!」
3人で肩を組んで、拓也の作戦内容を聞く。
聞き終えた直後に、ピストルが鳴った。
『うおおおらあああ〜!!』
グラウンドに男達の声が響く。
両組半分の人数が相手に向かって突撃する。
突撃した人達が中央でぶつかり、戦っていた。
そんな中、直樹達3人は大きく回り込み、相手の棒の側面から少し離れた位置にいた。
「ホントにやるの…?」
無駄だけど聞いてみた直樹。
「…角度はそのまま、右に3°修正。」
拓也に言われた通りに、悠斗が調整していく。
「…風無し、イケる!発射!!」
「うおおおおおお〜っ!!!」
