牛乳と猫スーツ。




『みなさん腹ごしらえは済んだでしょうか?午後の種目、スタートですよ〜!』




成美の声と共に、みんなが盛り上がってくる。







『午後の最初の種目は〜、綱引きだぁ〜!!野郎共、力見せて女を振り向かせろ〜!女子は頑張ってる姿を見せつけてやれ〜!』





『ちなみに午後からの種目は学年クラス別のポイントもある。それに1位になればクズバッジをリセット、さらに食券5000円分もプレゼントだ。』





『今日のレンは太っ腹だネ〜!』




蓮の隣でラーメン定食を食べながらエリーゼが言う。







『うおおしゃゃゃぁぁ〜!!』




みんなのテンションが更に上がっていく。








『さあ、綱の準備ができたぞ〜!綱は4つ、先に1年生の勝負だぁ〜!!』




入場門をくぐり、綱の横に並ぶ直樹達。前には青組の1組がいた。







「トーナメント式か。1年は8組までだから、3回勝たないといけないのか。」





「…大丈夫、うちのクラスにはバカがいるから。」





拓也と一緒に後ろを見る直樹。






「ん?どうした?」





悠斗が不思議そうな顔をしていた。







『綱引きスタート!!』



成美の声を合図に、ピストルが鳴る。それと同時に、綱を持つ手が地味に痛む。







均衡した引き合いが続く。






「オーエスって掛け声をたまに聞くけど、なんて意味なんだろうな?」




なんてことを悠斗が言い出す。