『なんて速さだ!神崎優華、余裕のトップでゴール!はたして借り物は合っているのかぁ〜!?』
こーちゃん先生が紙を広げた瞬間、両手で丸を作る。
『OKです!!赤組に5ポイント!クラスメイトを連れてきましたが、一体紙に書かれた物は何だったんでしょう?』
『悠斗を連れてくるんだ、バカ以外は有り得ないだろ。』
「「やっぱり…。」」
蓮の言葉に、拓也と直樹は同時に言う。
「ゴラァァァ〜、優華!!バカってなんだ、バカって!!?」
「ごめんなさ〜い!」
鬼の形相の悠斗を見て、優華が泣きながら逃げる。
ドンッ!!!
「ぶごべらっ!?」
また狙撃されて悠斗が倒れる。
『俺の妹を泣かせんじゃねぇ〜よ。』
『蓮だけは敵に回したくないですね〜。近くの人達、そのゴミ片付けておいてくださいね〜。さあ、借り物競争を再開しましょう!』
そして借り物競争が終わる。
「次の種目は何だっけ?」
「…障害物競争だよ、直樹。俺が出る種目。」
そう言って、拓也が立つ。
「頑張ってよ、拓也!」
直樹の言葉に、拓也がグッと親指を立てた。
