「自動歩哨銃(セントリーガン)だ。攻撃範囲に入った敵を問答無用で攻撃する。」
セントリー女子学園と自動歩哨銃(セントリーガン)
「確かにダジャレですね…。」
スクラップになった自動歩哨銃を横目に、中央の建物に向かって歩き出す。
階段を上って、4階に到着して、少し歩くと生徒会室と書かれた部屋が目の前に現れた。
コンコンと蓮がノックする。
「どうぞ…。」
返事がしたのでドアを開けて中に入る。
「よう、来たぞ。」
蓮が左手をひらひらさせながら言う。
「はぁ…。また森から来ましたの。しかもその様子だと、警備システムは役に立たなかったようですわね…。」
金髪縦巻きロールの髪に、ガーネットのように濃い赤色の瞳をした、マンガで出てきそうなお嬢様だった。
「ダジャレは止めた方がいいぞ、麗花(れいか)。」
「私の案じゃないわ。ところで、そちらの方は?」
麗花と言われた人が、直樹を見て言う。
