「見ろ!俺の肉体美を〜!!」
数分に一回、真ん中でマッチョポーズをする。
みんな見慣れすぎたのだろう、数人くらいしか笑っていない。初めの方はマネする人や採点する人、解説する人もおり、授業が始まるギリギリまで遊んでいた。
水着に着替え、更衣室を出た直樹。
「直樹く〜ん!」
彩華が手を振っていたので行ってみると、真里香もいた。
端の方で、優華とエリーゼが話しをしているのが見える。
「直樹くん、男子って着替えるの遅くない?」
「そういえば遅わよね。何かやってるの?」
「ちょっとバカがいるからね…。」
彩華と真里香と話していると悠斗がやって来た。
「お〜い、直樹〜!」
バカ登場。
「おっ、並乳と無乳(ないちち)も一緒か。」
ブチッと何かが切れる音が二回した。
「並みで悪いかぁ〜!!」
「ぐはぁっ!!?」
彩華の踵落としが見事に決まる。
「無いって言うなぁ〜!!」
「げぼぁうべっ!??」
彩華の踵落としの衝撃で、少しバウンドした悠斗の顔面に真里香の蹴りが入り、水しぶきを上げて悠斗がプールに落ちた。
授業が始まったが、今日は最後という事で自由に遊んでいいらしい。
悠斗と拓也がクロールを競っていたので、直樹は彩華達とビーチボールで遊ぶことにした。