牛乳と猫スーツ。




「…それなら、今のうちだな。優華、拠点Aに連絡、教室の机を廊下に出してバリケードを作るように言ってほしい。」





「わかりました!」




優華が拠点に連絡を入れる。






「確か俺たちのすぐ横は1年5組、その横に6組、そして奥に8組か…。」




「…ただでさえ真ん中で挟撃を恐れてるはずなのに、なぜ動かない。あれだけ会長が煽ったから、怯えていることはないと思うけど…。」




直樹は拓也と見取り図を見ながら敵の作戦を考える。







「そういえばよ、5組と6組に同じ顔したヤツいなかったか?彩華、この間、お前話ししてただろ?」





「ああ、橋本姉妹こと?顔も同じだし、考えてることも同じなんだよ。スゴいよね〜。」




悠斗と彩華が話していた。






「なあ、拓也。挟撃を恐れるのは戦力が分散するからだろ?」





「…え?ああ、そうだけど。今の場合、5組と6組、この2つのクラスが動かないのはおかしい。必ずどちらか動くはずだ、俺なら一気に端を落として、迎え撃つ準備をするけど。」





「もし、挟撃の心配が無いなら…。後ろの敵が仲間に近い存在だったら、拓也ならどうする?」





「…そりゃあ、後ろから攻撃されないなら、一気に攻めるか、前の敵が分散するのを待って、全勢力で各個撃破してい――――っ!?」





拓也が目を見開らく。