牛乳と猫スーツ。




ルールその2。




全生徒に時計型体力計がつけられ、その数値が1になると負傷兵扱いとなり、行動不能となる。
本陣に戻れば時間とともに回復できるが、負傷兵扱いなので誰かに運んでもらうしか移動手段が無い。






敵の負傷兵を味方本陣に連れて帰ると、敵の体力計が数値が0になり、死亡扱いとなる。さらに連れ帰った敵1人につき3ポイントが全員に与えられる。負傷兵扱いのまま5分経過しても、体力計が0になり死亡扱いとなる。この場合はポイント変動は無い。






リーダーの体力計の数値は通常より多く設定されており、本陣でなくとも時間とともに回復していくが、負傷兵扱いのように数値が1で止まることは無い。







生徒会メンバーの体力計は一般兵と同じ数値で、負傷兵扱いもなく、回復もしない。






「それじゃあ、優華さん、俺に合わせて、あっちのみんなに連絡よろしくね。」





「まかせてください!」




優華はにっこり笑って答えてくれる。






「作戦開始!!」




「作戦開始してください!!」




直樹の声に輸送隊が弾を積んだ台車を押して走り出し、優華の声に拠点の仲間が飛び出して銃を構える。







敵は出てこなくて、輸送隊も拠点の仲間も無事だった。





「…妙だな。」




「確かに、威嚇射撃もしてこないなんて…。」



敵の行動が読めなかった。







「階段は抑えているから、下から奇襲されることは無いけど…。」