「それを見て彩華も俺を殴るし蹴りやがる…。」
「雪さんは、私の師匠だからね〜。」
やっぱりそうなんだ…。
「姉さん、あんまり人に迷惑かけちゃダメだよ。」
「もぅ、かわいいな〜優華は。」
優華に頬擦りする。
そんなこんなでアパートに到着。
正確にはアパートがあった場所に到着。
「……………………。」
言葉が出なかった。
「真っ黒だな。」
「黒だね〜。」
「黒ですね。」
本当に真っ黒だった。
「あはは…。……う………っ………。」
直樹の意識が遠退く……。
ドサッ……。
「おい、直樹!?」
………………………。
………………。
………。
「っ………。」
