とりあえず死にかけの友人を放置して、直樹は勉強していると、またドアが開く。





「お待たセ〜!エリーゼの患者サンはドコかな〜?」





またもやエリーゼだった。今度はナース服を着て、左手に『手術』と書かれた鞄を持っていた。





「今度はどうしたの…?てか、その物騒な鞄は何?」





「レンに、ソロソロ死にかけてるコロだから、栄養剤を投与してクレって言われたんダヨ〜。」




そう言って、エリーゼが鞄から注射器と不気味な瓶を取り出し、注射器に瓶の中身を入れる。







「エ、エリーゼ!?その黄色を通り越して、金色の液体は何だ!??」




「コレ?レンが好きな栄養剤を持ってイケって言うカラ、全部混ぜたんダヨ〜!」





直樹の本能があの液体は危険だと言っている。






「それじゃ、ブッ刺してみよう〜!!」





「ちょっと待って!エリーゼは医学の知識とかあるの!?てか別に栄養剤を注射器で投与する必要ないから!!」





「ナオキ、エリーゼは昔から英才教育を受けてきたヨ。当然、注射器の使い方も昔から練習してマシタ、グランパで注射の練習をタクサンしたんデス。それに、注射器の方が雰囲気が出マス!てなわけで、エリーゼに任せとけヨ〜!!」





そして、エリーゼが悠斗の首筋に、ドスッと注射器を刺す。