【数時間後】




「はあ、なんかやる気でることねぇかな〜。」




「また変な事したら怒られるよ。」





「でもよ直樹、やる気がでないんだからしょうがねぇじゃん。」




そんなことを話していると、急にドアが開く。






「Hi、頑張ってるカ〜イ!!」




エリーゼだった。なぜかチアガールの衣装を着て、両手に黄色のポンポンを持っていた。







「え?どうしたの……エリーゼ。」




「よくわからナイ。レンにコレ着て、ナオキたちをCheer、応援してくれって言われたんダヨ〜。」





つまりコレが蓮の対応策だった。






「あはは…。応援されてもね…。ねぇ?悠斗。」




悠斗を見ると、一心不乱にノートと向き合っていた。





「ユウト、すごいネ!ファイトですヨ〜!!」




「今の俺には女神がついてるぜぇ〜!!」




今更だが、すごく単純な思考回路な友人だ。





エリーゼが帰って、約2時間くらい経った。






「あ……ぁ…ぁ……っ…。」




力を使い果たした悠斗が、ミイラのように干からびていた。






「悠斗、生きてる〜?」




「め…女神は……俺の…女神はどこ…だ…。」





今にも口から魂を吐きそうだった。






「エリーゼなら、もう帰ったよ。」