「何をドラマの1シーンみたいな事をしてるの?」
雪が後ろに立っていた。
「もしもし、次狼。狙撃ごくろうさま、戻ってきて〜。」
雪がケータイで次狼に連絡する。
「こら、悠斗。早く起きないと、本当にそのまま眠りにつかせるよ。」
「ごめんなさい…。」
悠斗が起き上がって謝る。
雪が部屋から出て行き、悠斗と2人、またノートに向き合う直樹。
1時間くらい、カリカリとノートに書く音が部屋に響いた。
「ふっふっふ。俺達が、ちゃんと勉強すると思ったら大間違いだ!!」
いきなり悠斗が叫ぶ。
「えっ、そうなの?普通に勉強しちゃってたけど…。」
「こほん、まあいいよ。とりあえず、作戦を考えた。」
悠斗がノートを見せる。
作戦名『同士よ、立ち上がれ!』と書かれており、そのしたには関係のない絵が書かれていた。
恐らく、この絵に59分くらい使ったんだろう。
「どうするの、これ?」
「同士を集めるんだよ。ベランダを使って、彩華をこちらに連れてくる。」
