【生徒会室近くの廊下】



蓮に怒られるのだ、3人は気分的に足取りは重い。




しかし1人だけリアルに足取りが重い人がいる。





「彩華!いい加減、自分で歩きなさいよ!重いんだから!!」




「だって、恐いんだよぅ〜。」




真里香が泣いている彩華に抱き付かれたまま歩いているのだ。(教室からずっと)






「大丈夫でしょ?会長はあんた達に甘いんだから。」





「それとこれとは、話が別なんだよぅ…。」




「はぁ?別ってなにが?」



真里香が立ち止まる。






「勉強や仕事に関しては厳しいんですよ。私達の、もう1人の親ですから。」




優華がハンカチで彩華の涙を拭きながら言う。






「会長が彩華さんや優華さんに怒るなんて、想像できないな。」




「私も直樹と同じ意見よ。あんなに過保護なのに。」





「行ってみればわかりますよ。」




そして、みんなが歩き始める。



ちなみに悠斗は動かないので、直樹が手を引っ張っている。





生徒会室前に辿り着き、ノックをして入る。






中に入ると、真由香、雪、菫、次狼が蓮の後ろで立っていた。