優華も含め、彩華と真里香の3人は夏休み前からの友達だ。
「そういえばいたわね、もう1人…。って彩華、あんた優華に教えてもらってたんでしょ?」
「姉さんは勉強していたんですけど、休み中に出たゲームを昨日遅くまでしていて…。恐らく勉強したこと全部、ゲームの内容に変わっちゃたんだと思います…。すみません。」
後ろから、申し訳なさそうに優華が話す。
「優華が謝ることじゃないよ。てか彩華、あんたいい加減ゲームを卒業しなさいよ…。」
「どうして!?メタルコアだよ!CQCだよ!待ち焦がれた作品だよ!!」
泣き止み熱く語る彩華。
「い、いきなり元気になるわね、あんた…。それより悲惨な点数取ったもう1人は?」
みんなで悠斗の方を見ると。
屍のように机に突っ伏していた。
「とりあえず、生徒会室に行くわよ…。私も風紀委員長の引継ぎで行かなきゃいけないから。」
先日の風紀委員の集まりで、委員長は真里香に決まったらしい。
「そういえば真里香に決まったんだな、おめでとう。」
「真里香さん、おめでとうございます。」
「真里香ちゃん、おめでとう!」
「ありがと。でもお姉様の後だからね、プレッシャーよ…。さあ、こんな所でグズグズしてないで、行くわよ!」
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