こーちゃん先生が手招きしたので、3人は耳を近づける。
「ここだけの話しですけど〜。実は先生、新しい銃を買っちゃいまして〜、試し撃ちしたいんですけど、的が無くって〜、成績の悪い人にやってもらおうかな〜って考えてるんです〜。」
「「「ヒィィィ!?」」」
同時におびえる。
「だから頑張って勉強してくださいね!この成績は会長さんにも伝えますので、後で怒られちゃってくださいね〜。」
「「「予想してました…。」」」
同時にうなだれる。
席に戻り、直樹は鞄に教科書を入れて帰る準備をしていると、真里香に話しかけられる。
「直樹、あんた会長に色々教えてもらってたんじゃないの?」
「いや、そうなんだけど…。横から出てたみたいだな、あはは…。」
笑って誤魔化していると。
「Yes!全部マンテンだヨ〜!!これはファックスでグランパに見せてあげないとネ!」
エリーゼが机に立って喜んでいた。
はぁと真里香が溜め息を吐く。
「エリーゼも日本語がまだうまく読めないからって、直樹の横で会長に教わってたのに…。いい先生なのに生徒はダメなのね。」
「返す言葉もない…。」
ガクッと肩を落とす。
「真里香ちゃ〜ん、助けてよ〜。」
彩華が泣きながら、真里香に抱き付く。
