「(まさかの焦げとは…。わざとか?いや、あの純粋な笑顔はわざとじゃない…。)」




先輩を見ると、とても幸せそうな笑顔で直樹を見ていた。






なんとか食べきると「まだおかわりあるわよ〜。」と先輩が勝手に皿に入れる。





「ヒィッ!?」




生まれて初めて直樹は料理に恐怖を抱いた瞬間だった…。






「やっぱり、男の子だね。完食よ〜。」




なんとかタバコカレーを完食した直樹だが、胃に大ダメージを受けてしまった。






「もう、食えないッス…。」





「それじゃあ、食後のデザートはどうかしら〜。」




先輩が小さなガラス皿に入れた抹茶アイスを持ってきた。






「(おお!これぞ天の助けだ!女性が集まる部活だし、甘い物は常備しているよな!)」




パクッと一口食べる。





「うん!あま〜〜…………………うっ!?」




最初は甘かった、しかし…。





「(抹茶じゃない!?なんじゃこりゃ〜!??甘くて、マズイ…。略して、あマズイ……。)」




「おいしい?体に良さそうな物を色々入れてアイスと混ぜてみたの〜。」




本来アイスの甘さで程良くなるはずなのに、中和も相殺もせず互いが生きているとは、流石は料理研究部。