直樹は彩華と一緒に悠斗を手伝いながら、冗談半分に話していると。





「水の流れる音がする!」



悠斗の言葉に、彩華と2人、穴を覗き込む直樹。




悠斗が夢中で掘り進めていると、ガンッと音がして、少し地面が揺れる。




「うぉぉ!?水が出てきた!」




「悠斗、危ないから上がって!」




直樹は、ロープを使って上がる悠斗の体を掴んで、引っ張り上げると同時に、水が噴き出して湯気が出る。






「え、湯気?まさかマジで温泉!?」




「温泉だよ!悠斗、やるじゃん!」




「これある意味、超能力だよな!?俺ってスゴイくね!?」




ハイテンションで噴き出す温泉を3人で囲うようにして踊った。





5分後。




直樹達3人は生徒会室で、会長の机の前に並んで立っていた。