「何よ?気持ち悪いわよ。」





「私と間接キスだな。」




沙織の言葉を聞いて、遥はジュースを噴き出す。




「新しいのをよこしなさいよ!」




「あははは!君の驚く姿が見たかったんだよ。」



腹を抱えて笑う沙織に、遥は何度も蹴りを入れる。





「お待たせ〜!」




ドアを開けて入ってきたのは、真里香と悠斗だった。悠斗は頭に包帯を巻いていた。





「悠斗!どうしたの!?」



慌てて直樹が駆け寄る。





「いや〜、いきなりボールが当たってさ。大したことはなかったんだけど、医者がなかなか帰してくれなくてよ〜。」




あははと笑いながら話す。そんな悠斗を見て、遥はもしかするとコイツも不死身ではないだろうかと思った。





『さぁ〜みんなが集まったことだし、さらに盛り上がっていこ〜!今日は朝まで帰さないぜぇ〜〜!!』




彩華がソファーの上に立ちながらマイクで叫ぶ。直樹達の夜は始まったばかりだった。