「遅い。」





長い棒を軽々と振るい、悠斗の足を払う。倒れた悠斗の後ろから、真里香が飛び出す。






蓮は棒高跳びのように棒を使って真里香を飛び越える。







「はいよっと。」





真里香の後ろに着地して、蓮は彼女のスカートを下ろす。







「え?」





「ん?縞パンは止めたのか?」




真里香がはいていた赤のパンツを見ながら蓮が言う。







「ヒィィィ!?あ……ぶへっ!!?」




スカートで足がもつれて、真里香は顔から倒れ、お尻を突き出すような体制になる。それを見た悠斗は顔を赤くした。






「なるほど、悠斗の好みってことか。」




蓮がニヤニヤと笑っている隙に、数人の生徒が蓮のチームの棒に向かって走る。






「隙あり!取っ――――」




「はい、残念。」




後少しで手が届きそうだったが、一瞬で移動した蓮に阻まれて、持っていた棒で吹き飛ばされる。





「やれやれ、私を楽しませてくれるヤツはいないのか?」





「ここにいるぞ!」




蓮の前に、海が現れた。