「むむむ…。わかったわよ!信じるわよ!もぅ、バカばっかりなんだから!」




腕を組み、怒りながらも従う遥。






「ありがとう、みんな。」



…………………。




…………。




……。







セントリーは全員、棒の防衛についていた。





「両者二分してますわね。一般生徒チームは、棒の防衛に蓮さん1人。しかし、一番難しいですわ。部隊を分け、生徒会チームを落とした後に狙うのが上策でしょう?麗花さん。」




夕妃が腕組みしながら言う。






「沙織がいないなら、それが上策ね。でも不確定要素がある限り、沙織に攻撃を仕掛けるのは賛成できないわ。」





「考え過ぎと思いますけど。まあ、確かに何かを隠し持った敵より、全てを出した敵の方が戦いやすいですわね。なら、生徒会チームと一時休戦して、一般生徒チームを潰すのはどうかしら?」





「そうね。たまには蓮に負けをプレゼントしないとね。」




クスッと笑う麗花。そしてセントリーは作戦を開始した。





………………。




…………。




……。






「くっ!?」




伊織がバックステップして、蓮から距離を取る。





「伊織、どうした?本気出していいよ。」




片手で棒を持つ蓮の顔は笑っていた。







「まったく…。足の速さと嫌味は世界一ね。」




肩で息をしていた伊織は呼吸を整える。





「うりゃあああ〜!!」




悠斗が蓮に突進する。