牛乳と猫スーツ。




『なんとぉ〜!?龍堂一般生徒チームが生徒会チーム向かって突撃してきたぁ〜!!』





「蓮のチーム!?決勝で何かをしてくると思っていたが、ここで仕掛けてくるとは…。」





「サオリ、どうするデス!?」





「戻って防衛を!相手は少な―――」




沙織は蓮のチームの棒を見て驚く。そこには誰もいないからだ。








「フハハハハ〜!!」




声がした方を見ると、蓮が1人でセントリー一般生徒チームの棒に飛びかかっていた。







「とりあえず瞬殺させてもらう!」





棒を蹴って、発言通り瞬殺する蓮。







「さあ、野郎共!両生徒会チームを潰せぇ〜!!」




棒を肩に乗せながら、蓮が叫ぶ。





蓮は仲間を2グループに分けて、自分以外を生徒会チームにぶつけてきた。







「こんなむちゃくちゃな作戦を考えるなんて…。こちらも2グループに分けよう!別グループは真里香に任せる、ガラ空きの棒を狙え!!」






沙織の指示に従い、真里香率いるグループが、誰もいない蓮チームの棒へ向かって走る。







「みんな、一気に決めるわ――――」




「危ねぇ、真里香!!」




後ろにいた悠斗が、真里香の手を引いて抱き寄せる。






ドォーーーーーン!!





真里香が今さっきまでいた場所に棒が刺さる。







「やるじゃないか、悠斗。」




「やっぱ簡単には行けねぇよな…。」




悠斗は見上げる。棒の先で腕組みしながら立つ蓮がいた。





「さあ、私を楽しませろ!!」




棒を引き抜いて、微笑みながら手招きする。