「今までの競技はデモンストレーションに過ぎない!私達はこの棒倒しで本領を発揮する。打ち合わせ通りに行くぞ!野郎共、準備はいいかぁ〜!!」
「「「オッシャ〜!!」」」
チームの仲間(直樹以外)がハイテンションになる。
「大丈夫かな…。」
直樹だけは、このチームに不安を感じていた(最初から)。
各チーム30人がグラウンドに集まる。
「ようやく麗花達との直接対決か。おそらく、勝った方が蓮達と戦うことになるだろう。」
沙織が腕組みしながら麗花と蓮のチームを見る。
「勝のは私達!!」
強く拳を握る彩華。
『競技開始5秒前!4、3、2、1、スタート!!』
「いくよ、麗花さん!!」
「いいわよ、彩華ちゃん!相手になって―――」
「「「「おおおりゃぁぁぁぁぁ〜〜!!」」」」
彩華と麗花のチームは立ち止まる。自分達以外の敵が迫ってくるからである。
「な、なんだぁ〜!?」
慌てる彩華。
