「えっと、次は誰だっけ?」
「次はエリーゼですヨ、アヤカ!」
元気よく手を上げるエリーゼ。
「エリちゃんなら大丈夫だね〜。」
まともな人が出ることに、彩華は安心する。
「行ってくるデ〜ス!」
エリーゼはスタートラインに向かった。
……………。
………。
…。
【蓮チーム・控え場所】
「待たせたな。」
校舎で何かしていた、次の走者である菫が歩いてきた。
「ああ、菫さん。もうすぐ始まりま―――え?」
菫の姿を見て、直樹は固まる。なぜか昔懐かしブルマをはいているからである。
「菫さん、なぜブルマ?」
「こっちの方が、萌えるだろう?」
少し前屈みにして、胸を強調するように両腕で挟んでセクシーポーズをとる。
「いえ別に。」
直樹は首を横に振りながら即答する。
「そうか。時に、ノーブラ、ノーパンと言ったら興奮するかい?」
「ゴホッ!?」
菫の言葉に咳き込む直樹。
