牛乳と猫スーツ。




「皆、刮目せよ!好きな女の写真のために謀反を起こした次狼の姿を!あれぞ男の姿、生き様と知れ!!」




王座から立ち上がった蓮が、仲間の方へ向いて話す。







「さすがは蓮さんだな。次狼さんが裏切っても怒らないし、逆にみんなのやる気を上げている。」



直樹は改めて、蓮の器の大きさを知った。









「帰ってきたら、あの野郎をフルボッコにしてやれぇ〜!!」





「ええええぇぇぇぇぇ〜!??」




罪を許すかと思っていた直樹は、蓮の言葉を聞いて驚く。







「蓮さん、許すんじゃないんですか!?」





「バカか直樹。私の楽しみを邪魔するヤツは、誰であろうと許しはしない。」




王座に座り、雪にスポーツドリンクを杯へ注がせて飲む。






「雪さんも、何か言ってくださいよ!」




「恋人が自分の恥ずかしい写真を持ってたら嫌でしょ?ここは蓮に任せるわ。」




怒りのオーラをまといながら笑顔で言う雪に、直樹は何も言えなくなった。











『終了〜!!選手の皆さんは玉を置いてください。もう入れちゃダメですよ〜。ダメです、入れないで〜……入れんなって言ってんだろうがコラァ〜〜!!』




まだ玉を投げる選手達に成美が怒声を上げる。









『コホン。それでは集計しま〜す!競技参加の選手は控え場所に戻ってくださいね〜。』




声のトーンが元に戻り、笑顔で言う成美。