牛乳と猫スーツ。




「交換留学、お疲れ様。夕妃。」




互いに目を見続ける。まるで、これから戦うかのような雰囲気の2人。




夕妃が少し目線を落とす。ちょうど麗花の胸の位置だった。






「あまり成長していませんわね。」




夕妃がクスッと小さく笑いながら言った。






「あまり大きすぎると垂れますからね。」




フンと鼻で笑う麗花。







「殿方は大きい方が好きですわよ?あなたの執事、総一郎さんも大きいのが好みだと思いますわ。」




「べ、別に総一郎のことは関係ないでしょう!?」




珍しく慌てる麗花。






「あら〜?総一郎さんとは何の進展もないんですの?身分を嫌うあなたが、まさか世間体を気にしているのかしら?それとも親が決めた人と結婚するおつもり?」





「そんなこと無いわよ!」




「総一郎さんもかわいそうですわ。私が慰めてさしあげなければ―――」



夕妃の首筋に鋭い刃が押し付けられる。マフラーをなびかせる忍がいた。






「麗花様への侮辱は許さない………!!」




全身から殺気を出し、普段の忍からは絶対見ることができない目つきで夕妃を睨みつける。