「お見事です。夕妃様。」
片膝をついて、籠に入った花びらを夕妃の周りに撒いている、赤紫色のショートカットの女の子がいた。
「ちょっと!あんた達、何やってんのよ!!」
騒ぎに駆けつけた薫が叫ぶ。
「あら薫さん。出迎えご苦労ですわ。」
「ご苦労様です。」
2人は薫の方へ向いて言う。
「出迎えじゃないわよ!なんで壁壊してんのよ!」
「相変わらず下品な言葉遣いですこと。これだから庶民から出てきた人は嫌なのですわ。」
腰に手を当てて溜め息を吐く夕妃。
「お久しぶりです、薫さん。」
「久しぶり、静乃(しずの)。」
2人は握手を交わす。
「それで、どうして壁を壊されたのです?」
話し方を変えて、薫が言う。
「なんでも合同祭というのがあるそうで、それなら壁を壊した方が互いに行き来しやすいでしょう?ですから、この副会長である私(わたくし)が壊してさしあげたのですわ。」
プルンと大きな胸が揺れるくらいに胸を張る夕妃。
「だ〜か〜ら〜…。やりすぎ――――」
「いいのよ、薫。」
言葉を遮り、歩いてきたのは麗花だった。
「確かにこの方が互いに行き来はしやすい。これなら店を多く見れるわ。」
「お久しぶりですわね、麗花さん。」
一歩前に出て言う夕妃。
