「こんなところだな。」
出場選手をメモして、沙織は頷く。
「そういえば、気になってることがあるんだよ、さおりん。」
「なんだい?」
沙織はメモをポケットに直して彩華を見る。
「セントリーの生徒会って、麗花さん、薫さん、忍ちゃんの3人だけだよね?私達の方が有利じゃないの?」
「そうか、あの2人を知らないんだったな。」
「あの2人?まだ生徒会メンバーがいるの?」
「ああ、確か交換留学で出ていたはずだよ。しかし、麗花にとっては戻ってほしくはないだろうな。」
「どうし――――」
ドォーーーーーン!!
爆発音が聞こえて振り返ると、魔の森の横、龍堂とセントリーを分ける高い壁が、車が3台ほど並んで通れるくらい壊れていた。
……………………。
……………。
……。
壁が壊れ、土煙が立ち籠める。
「お〜ほほほ!この程度の壁、この周防院夕妃(すおういん ゆうき)にとってはプラスチックみたいなものですわ!」
黒地に金の装飾がされた長い棒を持ち、ロングの濃い緑色で少しウェーブして、触角のような2本の髪がピョンと跳ねた髪型の女の子が高笑いしていた。
