「色晶石は何色が強いの?」
「金と銀ね。価値も高いわ、国が傾くくらいにね。金は最高の硬度を、銀は最高の切れ味を持っているらしいけど。実物なんて見たこと無いわ。」
苦笑しながら言う遥。
「あら?蓮の銀狼を見たことあるでしょう?」
「姉貴の?あの2つ剣がくっついたやつかな?」
「まさか…あれが銀晶石!?」
遥は飛び上がる勢いで驚く。
「四神になったときにもらったらしいわ。円も持ってるはずだけど?まあ、とりあえず今はこの穴ね。うちで工事会社呼んでおくわ。2、3日で直せると思うから。」
そう言って、麗花は帰って行った。
「運動部に迷惑かけちゃったな…。」
少し落ち込んだ表情をする彩華。
「気にするな、彩華。龍堂の運動部はグラウンドが使えなくても練習できる。」
「え?」
「全ての運動部は蓮が考えたメニューで練習しているんだ。蓮がグラウンドだけを使うメニューしか考えていないと思うかい?たとえこんなアクシデントじゃなくても、雨が降ればグラウンドは使えない、ちゃんと別メニューがあるんだ。」
沙織は彩華の頭を撫でながら話す。
「そっか、姉貴はすごいね。」
「はあ?あんたは私達じゃ不満なわけ?」
遥が眉間にシワを寄せて彩華を睨みつける。
「そうですよ、姉さん。また1人で背負い込もうとしたら、怒りますよ。」
優華が微笑みながら言う。
