ワニを渡すと、蓮は森の奥に入って行った。
直樹は先に森を出て、ワニを学食のおばさんに渡す。
学食のおばさんは驚きもせずにワニを受け取り厨房に戻った。
一度寮に戻って夕食の時間まで悠斗と遊んだ。
時間が近づき学食へ向かうと、すごい混んでいた。
「なんかいつになく混んでるな〜。」
「そうだね。とりあえず席取ってくる。なんでもいいから、俺の分も買ってきてよ。」
悠斗にお金を渡して、空いている席に座り、隣の席もキープする。
「直樹〜。今日はカレーセットが人気らしいから買ってきたぜ!」
悠斗が2つ持ったカレーセットのトレイを1つ渡して、直樹が取っておいた隣の席に座る。
トレイにはカレーとサラダが乗っていた。
「今日のカレー、肉がデカいな〜。サラダも鶏肉いっぱい入ってるし。高くなかった、悠斗?」
「いや、むしろ安かったぜ。ほれお釣りだ。」
悠斗から渡されたお釣りは、思っていた以上に多かった。
「なんか今日のカレーは、一味違うぜ!食ってみろよ直樹。」
「うん。ぱくっ……………この肉ちょっと油っぽいかも。まあ、あまり気にならない程度だけど。」
「サラダもうまいぜ!」
「ぱくっ………確かにうまいけど、特に変わった味じゃないけどね。」
