「よいではないカ〜!」
「よくないわ――――ん?」
遥が前方にいる者を見た。
身長からして子供で髪は長くて銀色。そして見慣れた刀を肩に乗せていた。
「あれって、もしかして…。」
「ユウカ!ユウカですヨ!」
仲のよい優華を見つけて、テンションが上がるエリーゼ。
幼稚園児くらいの背の高さで、ブカブカの『鮑(あわび)』と書かれたTシャツを着ていた。
優華はこちらに向かって歩いていると、文芸部の部室から眼鏡をかけた女子生徒が出てきた。
「あれ?どうして子供がいるのかしら?」
女子生徒が優華に声をかけようと近づくと。
「ッ!!」
目に見えない速さで抜刀して、鞘に戻す。すると、女子生徒の制服が斬り刻まれた。
女子生徒は悲鳴を上げて、部室に戻った。
「ユウカ〜!」
「ちょっとエリーゼ!?危ないわよ!」
遥の制止も聞かず、エリーゼは優華に駆け寄る。
「ッ―――――――ん?」
刀を抜こうと構えた優華だったが、走ってくるエリーゼの揺れる大きな胸を見て、真剣な顔から惚けた顔になる。
「おっぱい!」
優華はエリーゼに飛びつく。
