「本当にいい場所だ――――」





『うがぁぁぁぁぁぁぁ〜!!』




隣から叫び声が聞こえて、沙羅は飛び跳ねる。






『あの仮面女にマフラー女め!!マジでデータ消してるし!!』




「この声…大将の妹、美樹か?隣だったのか。」




『うおりゃぁぁぁぁぁぁぁ〜〜!!』




ズドォーン!!






轟音と共に、煙が部屋に立ち込める。






「な、何だ!?」




沙羅が立ち上がる。






「はぁ…はぁ…はぁ…。」



壁であるコンクリートを拳で粉砕した美樹が立っていた。






「疲れた…。寝る。」




そう言って、美樹は沙羅のベッドで横になるとすぐに寝息を立てる。






「まあ、いいか…。」




沙羅も寝ることにした。



こうして、部屋が繋がり、2人は一緒に生活することになる。