【生徒会室】





「生徒会と職員室の窓を壊してまで、ショックを受けたかったとはな…。」




ぐったりしている彩華と遥を見ながら、お茶を飲んでいた沙織が言う。





「笑いたければ笑うといいわ…。」




「そうだよ…。私とはるっちにとっては名誉の負傷だもん。」




少し顔を上げて2人が言った。







「あははははははは〜!!」




2人の許可を得て、沙織が大笑いする。






「ほ、ホントに笑うことないでしょ!?」





「さおりんがそんな人だなんて思わなかったよ!」





「あはは。すまない、だがしかし…あはははは!」




涙を流しながら笑う沙織。







「そのくらいにしてあげてください、沙織さん。でも、2人とも自業自得ですよ。」




2人に紅茶とお菓子を出しながら優華が言う。そのお菓子を見たエリーゼは、むしゃむしゃと食べ始めた。






「失礼します。」




生徒会室に入って来たのは、風紀委員の零だった。






「会長、デスごっこを見事逃げ切った直樹殿への賞品は何にしましょう?」




「そういえば景品ありだっけ?そうだな〜。さおりん、龍堂がスポンサーの温水プールがあったよね?」