「くっ…。でもまだ諦めないわ!」
遥は美樹の右側を縛っているゴムを奪い取って、自分の髪型をポニーテールにする。
「これで問題ないわ!」
「何するんですか!?返してください!この先輩(年増)!!」
「もう1つあるんだからいいでしょ!それより年増年増うるさいのよ!!この貧乳!」
「カップが1つ上というだけで、随分と態度がデカいですね。貧乳と罵りたいなら、エリーゼさんくらいになってから言ってください!」
左側のゴムを外して、髪型をポニーテールにする美樹。
「あんなスイカになれるわけな――――え?1つ?まさかあんた…。」
「私、Bカップです。」
「「えええぇぇぇぇぇ〜!?」」
その言葉に、遥だけではなく、彩華も驚く。
「着痩せするんですよ。それにまだ成長してま――――ぐべっ!?」
「「ギャッ!?」」
美樹が倒れて、とっさに彩華と遥の腕を掴んだので、2人は美樹と一緒に倒れた。
ピンポンパンポーン!
『さて、同時に3人捕まりました。初めは阿部美樹さん、生徒会特別補佐の阿部直樹くんの妹です。彼女は兄にしか興味がなく、彼の部屋に隠しカメラを6台設置しています。先日も、兄がトイレに入った映像をループ再生していました。』
ピンポンパーン。
